薬剤師で3児のママ、あやかです。
赤ちゃんの小さな歯、本当にかわいいですよね。
でも、ママには同時に「虫歯にならないようにしなきゃ…」というプレッシャーも芽生えてきます。
それまでは、「歯磨き粉は飲み込んでしまうもの」と考えて選ばないとね。
飲み込んでもいいの??
大人の感覚から行くと、歯磨き粉を飲み込むってかなり抵抗があるのですが、ぶくぶくうがいができない赤ちゃんにとっては、飲み込む以外の方法がありません。
一般的な歯磨き粉は「こども用」と書かれていても、飲み込むと体によくない成分が入っていることもあります。
子どもも、2,3歳になればぶくぶくうがいくらいはできるので、発泡剤やフッ素が含まれていても問題がないのですが、うがいのできない赤ちゃんは全部の成分を飲み込んでしまうことになるのです。
歯磨きが毎日だとしたら、体に決して良いとはいえない成分を、毎日飲み込み続けることになります。
まだまだうがいが上手にできない赤ちゃんには、安全なものをママがしっかりと選んであげましょう。
赤ちゃんに安心の歯磨き粉は、「うがいなし」「フッ素なし」「安全な成分のみ」「味がおいしい」ものを選ぶのがポイント。
薬剤師の私が、実際に我が子のために「安心してつかえる」と思える&実際に使用している歯みがき粉もご紹介していますので、一緒に考えて行きましょう。
赤ちゃんに歯磨き粉は必要?いつから使うべき?
歯が生え始めたばかりであれば、シャカシャカ歯磨きというよりも、ガーゼで歯を拭ってあげる程度で大丈夫。
歯が生え揃ってくるにつれて、食べ物もいろいろなものを口にするようになってくるので、虫歯のリスクも急上昇していきます。
一般的な目安としては、上下合わせて8本程度の歯が生えてきたら歯磨き粉と歯ブラシをつかったケアをしっかり始めましょう。
8本くらいの歯が生え揃うのは、だいたい一歳ごろ。
離乳食も完了期に差し掛かって、歯に食べ物のカスがつまることも増えてきますので、しっかりしたケアが必須になります。
もちろんそれ以前から使える歯磨き粉もあるので、可能であれば、お口のケアとしてガーゼに歯磨き粉をつけて拭ってあげるとさらに安心です。
赤ちゃんの歯磨き粉の選び方
赤ちゃんの歯磨き粉を選ぶ際に、間違いがちなのが「こども用」と書いてあるものを選んでしまうこと。
実は、子ども用の歯磨き粉の多くは、きちんとうがいをする前提で作られているものが多く、ぶくぶくうがいのできない赤ちゃんには使えないものがたくさんあるのです。
まずは「こども用」=「赤ちゃん用」ではないことを覚えておいてください。
その他に気をつけておきたいポイントは「うがいなし」「フッ素の有無」「安全性」「味」です。
詳しくお話していきますね。
うがいなしの歯磨き粉
歯磨き粉デビューの頃の赤ちゃんは、基本的に「ぶくぶくぺー」という形で口をすすぐことができません。
しかも、歯磨き粉は甘い味がついているものが多いので、歯ブラシを口に入れた瞬間に「ちゅーちゅー」と食べてしまうことも、あるあるです。
歯磨き粉に、発泡剤、研磨剤、多量のフッ素などが含まれているとそのまま赤ちゃんの体の中に入ってしまうことになります。
どれも体に良いものではないので、できればこれらが含まれていないものを選びたいところです。
「うがいなしでOK」と書かれている歯磨き粉は、飲み込んでしまうことを考慮済みなので、安心して使えます。
フッ素入りの歯磨き粉のほうが良い?
これは、ある意味では「フッ素が入っていたほうが良い」で、ある意味では「入っていないほうが良い」としか言えません。
フッ素は虫歯のリスクを軽減し、歯を強くしてくれる働きがあります。
歯磨き粉に入っていることで、虫歯を予防することができるという意味では、ぜひ入っているものを選びましょう……と言いたいところなのですが、フッ素に関しては大量に摂取すると体に良くないことが証明されています。
もちろん、歯みがき粉に含まれる程度のフッ素を飲み込んでも、大きな問題にはなりません。
でも、あえて小さな赤ちゃんに飲ませたいものか…と問われると悩んでしまいますよね。
子ども用の歯磨きで、フッ素の配合量が多いものは「使用後は必ずうがいをしてください」と書かれています。
うがいができるようになれば、もちろん全く問題がありません。
でも、小さな赤ちゃんが、うがいをできずに毎日フッ素を飲み込んでしまうことを考えると、ちょっと心配なのは事実。
虫歯のリスクとフッ素の蓄積、どちらを取るかを判断するのは、ママ&パパにしかできません。
フッ素が配合されていないことが心配であれば、歯医者で定期的にフッ素塗布をしてもらえばOK。
実際に我が家も、うがいのできない時代は、フッ素が配合されていない歯磨き粉を使っていました。
うがいができるようになった子から、歯医者さんでフッ素入りの歯磨き粉を購入して切り替えています。
この方法で今の所、我が家の3兄妹は虫歯ゼロですので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんにとって安全なもの。誤飲しても大丈夫なもの。
「うがいなし」の部分にも書いたのですが、とにかく赤ちゃんは口に入れた瞬間に歯磨き粉を全力で食べます&なめます。
食べないのは、ギャン泣きしているときくらいのもの。
口に入れた瞬間になめられて、磨く分が残っていない…なんてことが、しょっちゅうです。
「誤飲」なんて考える前に、口に入れるものは当然飲み込むのです。
飲み込んでも大丈夫な前提で、成分が配合されているものを選びましょう。
味が気にいるもの
実は、これがいちばん大切なポイント。
子ども向けの歯磨き粉には、「いちご」「ぶどう」「りんご」「ばなな」「グレープフルーツ」「ミックスフルーツ」などなど、様々な味のものがあります。
つまり、それだけ子どもの味の好みが様々だということ。
歯磨きを嫌がる子でも、好きな味の歯磨き粉に変えたとたん、毎日ご機嫌で歯磨きをしてくれるようになる…なんてことも、あるあるなのです。
「うちの子は歯磨きが嫌いで…」と悩んでいるママ&パパは、歯磨き粉の味を変えてみる…というのも、選択肢の一つとして考えてみてください。
赤ちゃんに安心の歯磨き粉ランキング
上記のポイントを重視して、「赤ちゃんでも安心してつかえる歯磨き粉」をランキングにしてみました。
どれもうがいなしでOK。
ランキングに入れた歯磨き粉は、どれも赤ちゃん向けに安全に作られているものなので、どれを選んでも大丈夫。
私自身が自分の子供たちに使ってみて「使いやすい」「子供が味を気に入った」順に並べていますので、お子さんの味の好みや、「ペーストがいいか、粉のタイプがいいか」などの形状など、お好みで選んでみてください。
第一位 ブリアン[粉末で使いやすく、味が一番好評]
とにかく「いちごヨーグルト味」が美味しいので、子どもが歯みがきをしたがるようになる歯みがき粉。
泡が立ちすぎず、しっかり磨けて使いやすさも◎。
そのまま飲み込んでしまっても心配な成分が一切配合されていないのにプラスして、しっかり虫歯予防を考えられた配合なのが、一位の理由です。
虫歯にならない子供達の研究から発見された、虫歯菌除去成分『BLIS M18』を採用。
『BLIS M18』が虫歯菌の餌となる歯垢も除去してくれます。
粉の歯磨き粉だから、まだ歯ブラシが使えない小さな赤ちゃんでも、ガーゼにつけて拭ってあげるだけでOK。
成分の優しさに徹底的にこだわってつくられているので、もちろんうがい不要。
飲み込んでしまっても問題ありません。
「イチゴヨーグルト味」は、おいしいと子どもたちに大人気で、我が家でも兄弟で奪い合いになっています。
第二位 Dolci Bolle ベビートゥースペーストジェル[ジェルタイプのぶどう味]
食品レベルの成分で、飲み込んでしまっても安心。
グレープ味もおいしいと、子どもたちにも評判でした。
食品レベルの原料で作られた赤ちゃん用歯磨きジェル。
お口の中を清潔に保ってくれる「ケイ素」を配合しています。
透明なジェルタイプなので、お口の中が泡だらけになってしまうこともなく、すみずみまで丁寧な仕上げ磨きもしやすい歯磨き粉です。
おいしいグレープ(ぶどう)味。
第三位 ピジョン 親子で乳歯ケア ジェル状歯みがき[ほんのりフッ素をプラス]
フッ素が入っている歯みがき粉の中でも、比較的赤ちゃんにも使いやすいのがピジョンのジェル状歯みがき。
やっぱり、虫歯にさせないためにフッ素が入っている物がいい!という場合には、研磨剤や発泡剤が入っていないこちらがおすすめです。
フッ素濃度は100ppmと、「フッ素配合!」というにはちょっと物足りないですが、飲み込んでしまってもそれほど問題のない濃度。
口をゆすげない赤ちゃんの場合は、歯磨き後、ガーゼなどでお口の中を拭ってあげてくださいね。
第四位 パックスこどもジェル歯みがき[プチプラならこれ]
フッ素が入っていないものがいいけど、なるべくお手頃価格のものが…という場合にピッタリなのがこちら。
研磨剤・発泡剤を使用せず、海草に含まれるアルギン酸ナトリウムを使用した子供用歯磨きです。
合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)、サッカリン、防腐剤は使用していません。
甘味剤としてキシリトール、着色剤としてベニバナ色素を使用。
清涼剤には、ハーブ精油(ハッカ油、オレンジ油、グレープフルーツ果皮油、ラベンダー油)を使用しています。
第五位 チェックアップジェル バナナ[虫歯になりやすい子に]
虫歯になりやすい子や、歯科検診で虫歯が見つかった場合などは、ある程度のフッ素濃度が含まれた歯磨きを使っていくのも有効です。
このチェックアップのシリーズは、歯科医でも販売されていて、しっかり虫歯予防の効果を発揮してくれます。
なかでもバナナ味だけはフッ素の配合量が500ppmと、比較的うがいが上手にできない赤ちゃんにも使いやすい濃度です。
ジェルタイプなので泡立つことがなく、うがいができなくても不快にになりません。
「バナナ!?」とちょっとびっくりしますが、歯磨き粉っぽくない味でおいしいので「このバナナだけは大丈夫!」という子もたくさんいます。
ぶくぶくぺーができるようになったら、徐々にフッ素入りのものに変えていきたいので、その移行期間にもおすすめです。
合わせて使いたい!おすすめの歯ブラシ
スイス製の歯ブラシ「クラプロックス」は、独自の高い弾力性を持つ繊維「クーレン(R)繊維」を使用しているので、鉛筆を軽く持つような力でもしっかり磨けます。
赤ちゃんの繊細なお口の中を傷つける心配がなくて、安心。
仕上げ磨き用には「CSスマート」がおすすめ。持ち手の部分が八角形になっていて持ちやすく、超高密度で柔らかい毛でやさしくしっかりお掃除できます。
赤ちゃんが自分で持つには、「クラキッズ」が持ちやすくておすすめです。
関連記事クラプロックス歯ブラシの口コミ。ベビーやキッズにおすすめの種類も解説します
まとめ:赤ちゃんにおすすめの歯磨き粉
- 赤ちゃんは歯磨き粉を飲み込むものです
- 飲み込んでも安全なものを選びます(研磨剤、発泡剤などが含まれていないとGOOD)
- フッ素はうがいができない間は必須ではありません
- 一番大切なのは、赤ちゃんが気に入る「味」です
赤ちゃんの歯磨き粉は、飲み込んでしまう前提で選びます。
フッ素は配合されていると虫歯予防には効果的ですが、体の中に入ることでの悪影響もゼロではありません。
本当にフッ素が必要かどうかは、ママ&パパの考え方によりますが、基本的には自分で口をゆすげるようになるまでは、フッ素は配合されていなくても大丈夫です。
親子が安心して、たのしい歯磨きタイムをすごせる歯磨き粉を選びましょう。
そのために、いちばん大切なのはなんといっても「味」。
【ブリアン】は、大人がなめてもおいしい味で、子どもたちにも大人気。
虫歯を予防してくれる「ブリス菌」配合で、赤ちゃんの体によくない成分は含まれていないので、安心して使えます。
定期便の「虫歯予防コース」で頼むと、歯磨きがたのしくなる絵本や、チェックシートもついているので、きっと楽しく歯磨き習慣をつけることができますよ。