「コウノドリを読んで考えたこと」シリーズも今回で8回目。
今回も、読みながら号泣してしまいますが、読んだ後、自分の赤ちゃんがすごく大切に思えます。
育児に疲れたな……と思った方もぜひ、気分転換を兼ねて読んでみてくださいね。
コミックなので、気軽に読めます。
8巻は、妊娠中と出産後のママの苦しみの話
今回は、いろいろな形で苦しむ妊婦さん、産後のママのお話。
妊娠初期の体調不良で苦しむ妊婦さん、産後うつに苦しむママ。
さらに、様々な形の出産が語られています。
コウノドリ8巻の内容
- 妊娠初期
世間にあまり認知されていないマタニティマーク。実は、妊娠中一番つらいのは、初期の一見妊婦とはわからない時期なのです。 - マタニティブルー
産後のママが陥るうつ状態。ホルモンの影響で、ママの心はとても不安定になります。パパの支えが本当に大切。 - 出産から退院まで
なんと自宅出産してしまう人も。産後入院中は、まさに軍隊です。 - 研修医(前編)
産科医を目指す研修医のお話。
コウノドリ8巻を読んで考えたこと色々
今回は、妊娠・出産って幸せなことだけじゃないんだよ、というお話が多めです。
妊娠出産を経験した人なら、大きくうなずくことが多いのではないでしょうか。
妊娠初期
妊娠初期のつわり、辛い人は本当に辛いですよね。
どんなに望んだ妊娠でも「妊婦やめたい……」という重いが頭をチラつくくらい。
私も三人目はとくにつわりが重くて、妊娠判明くらいから始まったつわりが、18週くらいまで延々続きました。
毎朝毎朝、吐き続けて本当にしんどかったです。
つわりが酷くなりすぎて入院したり、点滴を受けたりというひとも結構います。
ただ、この時期って本当に微妙なんですよね。
外見からは分からないので、あんまり妊婦として扱ってもらえません。
しかも、まだまだ不安定な時期なので、おおっぴらに周りの人に伝えるのも気が引けます。
(私の場合は流産経験があるので、安定期まで人に知られたくなくて、知人に見られる可能性があるのでマタニティーマークも安定期までつけませんでした)
人知れず耐えている妊婦さんは、結構多いと思います。
仕事で迷惑をかける可能性がある上司などには事前にしっかり伝える必要はありますが、できればあまり安定期までおおっぴらにしないことをオススメします。
あとで、自分がとても辛いことになる場合があるので……。
そしてどうか、妊婦さんからの報告を受けた上司は、仕事を配慮するのはもちろん、くれぐれも秘密を守ってあげてください。
「めでたいことなんだから、いいじゃん」という人が時々いますが、最後まで何があるかわからないのが妊娠出産です。
妊娠・出産はとてもプライベートなことです。
本人の許可無く、言いふらすようなものではありません。
マタニティブルー
出産後は、本当に精神が不安定になります。
私も第一子出産後は、入院中から退院後も3ヶ月まで、毎晩のように泣いていました。
理由は母乳育児がうまくいかなかったこと。
なかなかうまく飲んでくれず、お腹がすくから眠ってくれずの負のスパイラルで、ストレスと睡眠不足で追い詰められました。
たぶん、普通ならごく些細なことなのですが、ちょっとしたことがもう何もかもに絶望するくらいに落ち込んでしまうのです。
私の場合は、母が手伝いに来てくれていたこと、パパが途中で夜の授乳を代わってくれたことでなんとか乗り切れましたが、手助けがなくて1人で頑張っているママは、本当に大変だと思います。
3人育てた私でも、絶対1人ではムリ!っていうくらい本当にきついので、「もうムリ」と思ったら、とにかく声をあげて助けを求めてください。
地域の保健センターでも、出産した病院でもいいので、助けを求めて下さいね。
1人で頑張るのは、ゲームで言うところのハードモードです。
ムリです。ギブアップしても全然不思議じゃないのです。
ちなみに、このストーリーで出てきた兄二人+赤ちゃんの家って、ものすごいリアルです。
まさに我が家の状況。
男の子二人は常にケンカして「ママー!お兄ちゃんがぶったああああ!」と大騒ぎ。
その横で一番下が泣いている。
ママが「うるさいな、もうやめてよ!」と怒鳴る。
あるあるあるある。
普通です。
こんなもんです。
先日、ある有名なコーチングの先生にお話いただきました。
「ごはん食べさせてるでしょ? お風呂入れてるでしょ? 愛情ちゃんと与えてるよ」
ということで、ママは自分に対するハードルをぐーんと下げて気楽にいきましょう。
子ども三人もいたら、完璧はムリです。
その代わり、子どもたちが子どもたちなりに、ちゃんと子ども同士で大人には教えられないことを色々学んでいますから。
どうしてもイライラしたら、全部ほっぽりだして(一番下の子の安全だけは確保してください)、トイレにこもるか、玄関から外へ出てください。
30秒だけも、その場から離れることで、気持ちがすーっと冷めていきます。
あとは、この漫画にあったように、後でちゃんと怒鳴っちゃった子どもに謝ってあげれば大丈夫。
「…にしても、あんな家庭環境酷くない?」と思ったあなた、ぜひ、パパが定時で帰ってこられる社会をつくってください。
一番大変なのは夕食時~寝かしつけまで。夕方18時以降です。
この現場にパパがいるだけで、あっという間に誰もストレスなくスムーズに回りますよ。
それから、ちょっとした豆知識ですが、子どもが「抱っこー!」と言ってうるさいときは、10秒でいいのでぎゅっと抱っこしてあげてください。
(可能であれば、ほっぺにチューもして「ママしつこい…」と言われるくらい(笑))
たいていそれで満足して大人しくなります。ずっと騒がれるよりも、断然楽ですよ。
出産から退院まで
いや、本当に尿漏れと破水ってわかりにくいです。
見極めるポイントは、どばっと出た後、じっとしててもちょろちょろ出続けるか?とは言われましたが、心配なら、すぐに産院に受診してOKです。
良くあることなので、恥ずかしくもありません。
出産後の入院は、母乳育児に力をいれている病院の場合、まさに軍隊です。
授乳室は前線基地。
ママたちは死屍累々だし、赤ちゃんは泣き叫ぶ。
でも、病院でしっかり母乳指導を受けられた方が、退院後は楽だと思います。
私も第一子を産んだ病院が、もうちょっと母乳に熱心だったらなーと、第二子の母乳育児スパルタ病院に入院しながらしみじみ思いました。
出産後は、本当に休む時間はありません。
面会のみなさん、ぜひお気遣いください……。
やっと寝た赤ちゃんを起こされたママの「じじい、てめえ……」の心の声、きっと誰もが思ってます(笑)
「コウノドリ8巻」を読む
もちろん紙の本もいいのですが、妊婦さん&育児中のママには、ぜひ電子書籍にチャレンジすることをおすすめします。
妊婦さんは、横になっていても、スマホが防水ならお風呂でも読めますし、育児中のママはちょっとした空き時間に読めるので、スマホで読める電子書籍は本当に便利。
私は図書館で借りた本以外は、最近全部電子書籍で読むようになってしまいました。
電子書籍といわれると、専用端末が必要で面倒くさい気がしますが、電子貸本Renta!なら、お持ちのスマホで、何もインストールすることなく、ブラウザから読めますよ。
その他の巻については、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」1巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」2巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」3巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」4巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」5巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」6巻を読んで考えたこと」、「赤ちゃんが愛おしくなるコミック「コウノドリ」7巻を読んで考えたこと」も合わせてお読みください。
その他のコミック版「コウノドリ」については、「コウノドリを読んで考えたことシリーズ」からどうぞ。
ドラマ版「コウノドリ」については、「ドラマ版「コウノドリ」ママ的感想」のページからどうぞ。