「いったい、いくつまで産めるの?」というのは、高齢ママにとって気になるところ。
もちろん、できるなら早く妊娠・出産したほうがいい。
でも現実はそう簡単にはいきません。
いくつまで産めるのかな…?
世界には驚くべき記録もあるんです。
何歳まで妊娠出産可能なの?
女性の卵子の元になる細胞は、生まれる前に作られて以来、新しく作られることはありません。
年齢と同じように卵子も年をとってしてしまうので、女性の妊娠確率は年齢が重なるに連れて低下していきます。
そして、排卵がなくなる(=閉経する)と自然妊娠は不可能になります。
早い人では、40代から閉経する人がでてきますので、それ以降は妊娠できないということになります。
卵子が老化すると…
卵子が老化すると、受精卵になりにくくなってしまったり、受精・着床したとしても染色体異常を起こしてしまう可能性が高くなります。
つまり、妊娠が成立しない、妊娠しても初期流産の可能性が高くなる、ということです。
また高齢出産のリスクとして思い浮かべる人が多い、21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーの可能性も高くなると言われています。
最高齢の自然妊娠
ギネスブックに記録されている最高齢の自然妊娠・出産は、1956年に57歳で出産したアメリカのルース・キスラーさん。
ギネスには記録されていませんが、59歳で自然妊娠・帝王切開で分娩したイギリスのドーン・ブルックさんが、自然妊娠の最高齢と言われています。
さらに、体外受精での妊娠では、スペインのマリア・デル・カルメン・ボウサダさんという方の66歳と358日というのが最高齢記録です。
日本国内でも、50歳以上の方の妊娠は年に数名あります。
排卵さえあれば、超低確率ですがゼロではないということですね。
一般的には…
都市部などでは、高齢のママさんが多い傾向にあります。
(逆に20代だと、育児サークルなどでも珍しいくらい……)
私の知り合いも40歳前後の初産ママさんは普通に何人もいますし、不妊治療をしていたというママさんでは45歳くらいまでは数人います。
もちろん、妊娠・出産は早めのほうがいいとは思いますが、40歳前後までなら、まだまだ大丈夫……というのが、実感です。
すぐに妊娠出産できないときは…
現在の医療では、卵子を凍結して保存しておくことが可能です。
なるべく早め(若いうち)に卵子を保存しておけば、母体が年をとっていても、卵子は若いままなので、リスクを少なくして妊娠出産することも可能になります。
事情があってすぐには産めないけど、どうしてもいずれ欲しい……というときには、こういう手段も考えに入れてみてくださいね。
まとめ
・母体と同じように卵子も老化します。
・卵子が老化すると、流産・死産・染色体異常の確率が上がります。
・世界の自然妊娠・出産の記録は57歳。
・40歳前後までは、なんとかなるかも。
・事情があってすぐに産めない場合は、早めに卵子凍結も考えにいれて。