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「保育園落ちた日本しね」保育園が増えない理由と親が出来ること。

「保育園落ちた日本しね」というはてな匿名ダイアリー の記事が世間を賑わせていますが、それについて色々言う人がいたり「保育園の第一志望受かったけどやっぱり日本死ね」というひとがいたり。

今の「子ども子育て支援新制度」の立ち上げで、区の制度の骨子案の中に首を突っ込んでいた人としてちょっと思うことなどつぶやいてみます。

認可保育園の合否報告がほぼ出そろいました

保育園に落ちた
なぜこの時期に突然話題になったのかというと、ずばりちょうど来年度(4月から)の認可保育園の合否報告が出るのが二月の中旬。

今回の書き込みをした人も、都内の認可保育園から不承諾通知を受け取ったそうです。

保育園落ちた日本しね

2016/2/15に投稿されたはてな匿名ダイアリーの「保育園落ちた日本しね」という書き込みがきっかけ。

何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

この書き込みをしたのは、都内在住の3月生まれのもうすぐ一歳児を持つママ。
保育園から不承諾通知を受け取ったことによる嘆きの書き込みです。

都内認可保育園の合否の現状

都内はどこの区かにもよりますが、ほぼすべて認可保育園は激戦です。
夫婦がフルタイム共働き程度では、ぎりぎりスタートラインに立てるという程度。
プラスして兄弟がいるとか、シングルマザーとか、すでに認可外に通園しているとか加点がないと正直なところ厳しいところが多くなっています。

上の子がすでに認可園に通っていても、下の子が同じ園に通えないという事態も頻発しています。
別々に送っていくの、ほんとしんどいんですけれどね……。

ネットで「バズった」

これに対して各ネットニュースが取り上げたり、有名人が色んなアンサーブログを書いたり、NHKニュースが取り上げたりといわゆる「バズった」わけです。

特に病児保育で有名なフローレンスの駒崎さんのブログ「「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由」が話題になりました。

保育園増やせばいいじゃない?

「待機児童がいるなら、保育園を増やせばいいじゃない」と思うところなのですが、ことはそれほど簡単ではありません
一つの理由は駒崎さんが書かれているように、保育士への待遇による保育士不足
私の友達にも保育士の資格を持っている方が沢山いるのですが、フルで保育士をしている方はほんのわずかです。
資格はあるけど、眠らせている方ってものすごく沢山いるのです。

もう一つの問題は、少し前に話題になった立地の問題。
保育園を建てようとしても近隣の反対が強くて建てられないということが、良くあります。
社会の風潮がもう「子どもは社会の宝」という感覚じゃなくなっているのは、子育てしているママならおそらく誰もが感じていることではないでしょうか。
子どもを連れていると「うるせーな」「じゃまだな」と周りの人に思われているのは、ひしひし感じますよね。
社会が子どもを許容しなければ、保育園は増やしようがありません

もう一つ、これは自治体側の裏事情なのですが……。
現在子どもが増え続けているの都内某区の人口試算では、27年度をピークに子どもは減ると考えられています。
つまり、今現在子どもが多い、待機児童が多いからと言って保育園をボンボン作ったとしても、数年後、十数年後には子どもがいなくなって廃墟……という可能性が高いのです。

このため自治体としては、大規模な認可保育園を建てるよりも、予算もかからず立ち上げも簡単な小規模型保育(保育ママとか、小規模託児など)を有効活用していきたいのが本音です。
……が、ママたちはやはり「認可保育園の方が安心」という思いが強いため、大きなすれ違いが起きているのが現状なのです。

認可保育園信仰

何故かみんな、本当に認可保育園が好きです。
「10万払うから認可園入れてくれ」という声も聞きます。
(……いや10万払えるなら認可外行って、お金を払えない人を優先してあげなよとも思いますが)

理由の一つは、その保育料の安さ
認可外に預けると、6~10万円/月程度ですが、認可であれば収入によってかなり安く通えます。
まして第二子、第三子になれば半額~無料ということも。

もう一つの理由は、安心感と設備の充実
区が運営しているという安心感。教室や園庭が広かったり、プールも完備されていたり。
認可外では園庭がなかったり、プールもなかったり。

保育園の第一志望受かったけどやっぱり日本死ね

その後2/18におなじくはてな匿名ダイアリーで「保育園の第一志望受かったけどやっぱり日本死ね」という書き込みがされましたが、これが如実に物語っています。

ええ、認可保育園の第一志望ばっちり受かってやりましたよ。
数年前に開業したばかりで園内は広くてピカピカでトイレまで清潔。食事も美味そうだし保育士さんも感じがいい。園医も常駐なので、ニュースでやってる無認可園での保育事故なんて「どこの途上国の話ですか?」みたいな感じ。
立地はうちから徒歩1分。毎朝雨にぬれず通園できる。われわれ夫婦の仕事への影響は最小限にとどまる。
自分たちで言うのもなんだけれど、わが家は比較的激戦区での保活勝ち組である。

こちらを書き込みした方は、わざと煽って書いているので多少アレな感じですが、でもまあ保活している方はある程度までは努力されているのは事実です。

特に、一番良く言われる「産む時期」。
なるべく4月から夏あたりまでに産んでおいて、早めに動き始めること。
可能であれば0歳児クラスから入れてしまうと、一番激戦の一歳児クラスの戦いに巻き込まれずに済みます。
(もちろんすでにゼロ歳児からどこも入れないことも良くありますが…)

ただ偽装なんちゃらは犯罪になる可能性があるので、やめてくださいね。

もっと声を上げるべきだし、もっと視野を広げるべき

fbogp
子育てママ&パパはもっと大きく声を上げるべきです。
可能であれば同じ思いを持つ人を集めて、大きく声を上げることが必要。
きっかけはネットでもSNSでもなんでもいいです。
それをきっちりと行政に届けていくのが重要です。

行政は市民のために動くと思っていますよね?
違います。
声を上げた市民の為に動く」のです。
市民の要望をかなえるのです。
要望を言わなければ、かなえようがありません。

行政の中の人が「こうしたほうがいいと思う」と思っていても、個人の思いでは動けません。
市民からこういう要望があるので、こうしたほうがいいと思う」と言えれば、動きやすいのです。
子ども子育て関係の役職にいる方たちは、みんな少しでも現状を良くしようと考えています。
ぜひ、声を届けてあげてください。

それから、「絶対に認可しかだめ」という思い込みにとらわれないでください
自治体によっては、認証・認定保育園でも認可園と同額になるまで補助が出るところや、シッター代の補助がでるところもあります。

認証や認定の保育園が認可に劣ると考えている方は、ぜひ一度その目で見に行ってください。
少人数のところも多いので、本当にきめ細かく保育をしてくれている園も沢山あります。
(ちなみに、うちの上の子二人は認証保育園出身です。その後認可に転園したお友達はみんな、認証の方が良かったと口を揃えています)

逆に認可よりもサービスが良かったり、英語教室もやっていたりなど各保育園で特色があるのも楽しいところです。
もちろん希望すればいずれ認可に転園することも出来ます(認証に通っているとポイントがプラスされるので、そういう子が沢山います)。

保育ママや小規模保育サービスでも、まるで家にいるように大切に保育してくれている場所も沢山あります。

さらに、3歳児以降は預かり保育が充実している幼稚園という選択肢も出てきます。

視野は広く持って、あらゆる可能性を考えに入れてみてください
案外、認可保育園にこだわっているよりも、子どもにとってぴったりの園が見つかるかもしれません。

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あやか

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2男1女のアラフォー薬剤師ママ「あやか」です。 薬剤師としての知識とママとしての経験から、子育て中のママやパパがラクに楽しく育児できるグッズやサービスをご紹介しています。

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