2015年に放送されて人気だったドラマ「コウノドリ」の第2シーズンが、放送中。
いよいよ最終回となりました。
今回も、俳優さんや視聴率などのお話は専門のサイトにおまかせして、ママ目線で感想とマンガシリーズとの関係などをまとめてみます。
ドラマ「コウノドリ」とは
TBS系列 金曜日夜10時から放送。
鈴ノ木ユウ氏がモーニング連載中の『コウノドリ』(講談社刊)を原作とした、綾野剛主演のドラマです。
ドラマ「コウノドリ」第二シーズン 最終話
2017/12/22 PM10:00~放送
漫画版「コウノドリ」との関係
今回の羊水塞栓症のエピソードは、コミック19巻の「羊水塞栓症」から。
漫画版では、数ヶ月前に羊水塞栓症で妊婦が死亡している設定です。
武田さんと小松さんのエピソードが深く語られているので、このお話に感動した方は、ぜひ原作もチェックしてみてください。
武田さんは、そもそも助産師志望ではなく、小松さんの影響で助産師になっています。
一方の小松さんは、母親の助産院閉鎖事件のとき、助産師を目指すのをやめようと考え、武田さんから赤ちゃんを取り上げてほしいと言われて、助産師への道を歩んできているのです。
ちなみに、コミック版では新井先生はまだNICUには復帰してきていませんし、小松さんもまだまだペルソナにいます。
四宮先生のお父様も健在です。
ドラマ版「コウノドリ」第二シーズン最終話の感想
最終回ならではの、盛り上がる展開でした。
原作には「オランダへようこそ」の詩はなかったですし、ダウン症についてここまで掘り下げてもいなかったので、このあたりはドラマオリジナルな展開。
社会に向けてダウン症についての理解を促す貴重な機会になったのではないかと思います。
羊水塞栓症について
武田さんと小松さんのエピソードをもっと深く語ってほしかったな~というのが、正直なところ。
とはいっても、武田さんの意識を失っていくシーンあたりはぞっとする怖さがあって、ストーリーを知っていても「心拍再開!」でうるっとしてしまいました。
私の友人にも、産後大量出血でICUに入ってしまった人がいます。
「そろそろ生まれているはずなんだけど、連絡がつかないな…」と思っていたら、あとからICUに入っていたと聞いて本当に驚きました。
普通は「出産は病気じゃないし」と、怖いと思ったとしても陣痛や生むときの痛みくらいしか考えないのですよね。
「自分が死んでしまう可能性もある」とまで覚悟して出産にのぞむ人ってほとんどいないんじゃないかと思います。
亡くなってしまうママの無念さを思うと、心が痛みます。
ちなみに、ドラマの中では帝王切開の際に発症していますが、原作では一人目は普通分娩が問題なく終了した後に、突然大量出血して亡くなっています。
予兆が全く無く、ドラマの描写であった「アンパン3個食べて太りすぎ」というのも関係ないそうです。
まれな確率で、羊水が血管に逆流し、ショック状態を起こしてしまう症状。
発症した場合の死亡率は60%といわれています。
オランダへようこそ
ダウン症児を育てている親御さんにはおなじみの詩です。
「ベイルートへようこそ」という自閉症児のママさんが書いた詩もよく対比として語られます。
行き先がオランダの人もいれば、北朝鮮の人もいるのが障がい児の世界。
それでも、親御さんたちは必死で毎日を行きています。
仕事でスペシャルニーズのお子さんを持つママともお話させていただくことがあるのですが、毎日楽しくハッピー!なんてことは正直ないのだと思います。
それでも、ちいさな幸せはきちんと目の前にあって、みなさんお子さんが可愛いとおっしゃいます。
どうしても外野は「どう接していいかわからない」というのが実際のところですよね。
暖かい眼差しで、色々な個性が共存する世界をあたりまえとして受け入れられるようになりたいものです。
高山さん夫婦が前回よりしっかり現実を受け止めていて、ちょっと安心しました。
旦那様が相変わらず「なんでこんなことに…」と戸惑っているのもリアルですよね。
特に第一子のパパって、健常児だったとしても、父親の自覚なんて生まれてしばらくは全くないのも珍しくありません。
無理せず、目の前の赤ちゃんと一緒に、試行錯誤しながら親になっていけばいいのではないでしょうか。
「コウノドリ」の原作コミックを読む、ドラマをオンデマンドで観るには
シーズン1「コウノドリ」(2015)は、こちらで見られます。
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「コウノドリ」の原作に興味を持った方は、電子書籍でも読むことが出来ます。
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