2015年に放送されて人気だったドラマ「コウノドリ」の第2シーズンが、いよいよ放送開始。
今回も、俳優さんや視聴率などのお話は専門のサイトにおまかせして、ママ目線で感想とマンガシリーズとの関係などをまとめてみます。
ドラマ「コウノドリ」とは
TBS系列 金曜日夜10時から放送。
鈴ノ木ユウ氏がモーニング連載中の『コウノドリ』(講談社刊)を原作とした、綾野剛主演のドラマです。
ドラマ「コウノドリ」第二シーズン 第一話
2017/10/13 PM10:00~放送
漫画版「コウノドリ」との関係
漫画版ではかなりのキーパーソンになっていた赤西ゴロー先生が、いよいよ登場です。
スタート時に描かれる離島医療の様子は、コミック17巻の「離島医療」のストーリー。
実は、漫画版では離島医療に向かうのは、赤西ゴロー先生になっています。
頼りなかったゴローちゃんが、離島医療を通して成長するのが大きな軸になっているお話なのです。
ユリちゃんの緊急帝王切開手術をするのも、ゴロー先生と荻島先生でした。
もう一つの聴覚障害のある妊婦さんのお話は、コミック18巻の「聴覚障がい」のストーリー。
漫画版では旦那さんは耳が聞こえる設定で、「産声」にフォーカスしたお話。
「産声が聞こえないお母さんに、赤ちゃんの産声を聞かせてあげたい」と、スタッフが奔走します。
ドラマ版ではかなり端折られている感じがするので、ぜひ漫画版でじっくり読んでほしいエピソードです。
そして、ドラマ版ではゴロー先生が登場するエピソードがプラスされています。
ドラマ版「コウノドリ」第二シーズン第一話の感想
久しぶりに見て、なんだか懐かしさを感じてしまいました。
また彼らの「コウノドリ」を見られて幸せだな~と思います。
「離島医療」について
漫画版では、コミック一冊分のエピソードなのでかなりカットされてしまっているのですが、一ヶ月ペルソナから離島へ派遣されたゴローちゃんが、少しずつ島の人々と触れ合いながら、離島医療の問題点や、離島で赤ちゃんが産めることの意味を感じていくお話なのです。
産科がなければ赤ちゃんは産めない。
赤ちゃんが産めない場所に、子どもが増えるはずがない。
それをなんとかしようと、助産師さんが危険を承知で院内助産を作り上げた離島で、リスクのある妊婦をどう考えるかは、本当に難しい問題。
一度でも事故が起これば、二度と島で赤ちゃんが産めなくなってしまう…という事情を抱えた状態での、緊急帝王切開だったのです。
背景があるかどうかで、だいぶ印象が変わってしまったんじゃないかな~と、ちょっと残念な気もします。
ドラマだと、離島でお手伝いしてきました→帰ってきましたという単純なエピソードになってしまっていたので…。
NICU完備の総合病院で出産した私の、ごくごく個人的な意見としては、設備が整わない場所での出産は、やっぱりちょっと怖いな…というのが正直なところ(もともと喘息+切迫早産のハイリスク妊婦だったので…)。
ただこれは私が東京にいるからであって、ずっと住み続けた大切な故郷がある人であれば、そこでみんなに見守られて産むほうが安心なんだろうな~という想像も出来ます。
そういう妊婦さん個人の思いと向き合いながらも、冷静な対応が求められる現場は、本当に大変だと思います。
離島で医療にあたる人たちのことに思いを馳せたエピソードでした。
「聴覚障がい」について
ドラマ版は、人に迷惑をかけてしまうことを気に病む妊婦さんに、「人に頼ってもいいんだよ」という思いを伝えるエピソードに感じました。
漫画版は、「音・産声」にフォーカスしたお話。
加瀬先生に、サクラがこっそり手話を習っていたりもします。
両親とも聞こえない状態での出産・育児は、どれだけ大変なものか想像も出来ませんが、漫画版のエピソードによると、赤ちゃんの鳴き声に反応して振動したり、光ったりというサポートアイテムも色々と作られているそうです。
便利なアイテムも使いながら、ぜひ色々な人に頼って育てていってほしいと思います。
行政も、地域の人も、色々な支援してくれますので、ぜひどんどん頼って下さい。
もちろん障害がなくても、育児は本当に大変なもの。
「助けてほしい」と、ぼんやりとでも頭で思ったなら、ぜひ声を上げて下さいね。
「コウノドリ」の原作コミックを読む、ドラマをオンデマンドで観るには
シーズン1「コウノドリ」(2015)は、こちらで見られます。
【Hulu】今なら2週間無料トライアル実施中
「コウノドリ」の原作に興味を持った方は、電子書籍でも読むことが出来ます。
原作コミックスはこちらから