当サイトでも、ご紹介してきた漫画「コウノドリ」のドラマもいよいよ最終回。
俳優さんや視聴率などのお話は専門のサイトにおまかせして、ママ目線で感想とマンガシリーズとの関係などをまとめてみます。
今回は最終話の内容について。
ドラマ「コウノドリ」とは
TBS系列 金曜日夜10時から放送。
鈴ノ木ユウ氏がモーニング連載中の『コウノドリ』(講談社刊)を原作とした、綾野剛主演のドラマです。
ドラマ「コウノドリ」最終話
12/18、よる10時より放送。
ドラマ第一話については「ドラマ版「コウノドリ」第一話。漫画版との関係とママ的感想」、第二話については「ドラマ版「コウノドリ」第二話。漫画版との関係とママ的感想」、第三話については「ドラマ版「コウノドリ」第三話。漫画版との関係とママ的感想」、第四話については「ドラマ版「コウノドリ」第四話。漫画版との関係とママ的感想」から、第五話については「ドラマ版「コウノドリ」第五話。漫画版との関係とママ的感想」、第六話については「ドラマ版「コウノドリ」第六話。漫画版との関係とママ的感想」、第七話については「ドラマ版「コウノドリ」第七話。漫画版との関係とママ的感想」、第八話については「ドラマ版「コウノドリ」第八話。漫画版との関係とママ的感想」、第九話については「ドラマ版「コウノドリ」第九話。漫画版との関係とママ的感想」からどうぞ。
漫画版「コウノドリ」との関係
ついに最終話。
今回メインの死戦期帝王切開のエピソードは、コミック版第9巻の「研修医(後編)」から。
漫画版では、メインになるのは研修医の赤西先生で、下屋先生はそれほど重要なポジションではありません。
漫画版のほうは、路上で心肺停止した妊婦に偶然遭遇した研修医の赤西先生が、近くのビルにあったAEDを使って心肺蘇生させて、救急に運ぶことから始まります。
その後、胎児の心拍が落ちてたため、帝王切開をしようか…と話しているところで、再度心肺停止を起こすという流れでした。
ドラマでは赤ちゃんの泣き声で心拍が再開しましたが、漫画版では加瀬先生の大声だけで心拍再開しています。
さらに漫画版では旦那さんの声かけだけで目を覚ましますが、ドラマでは赤ちゃんが横に来たことでママが目を覚ますという、感動的な流れになっていました。
さすが最終回。
盛り上がり方は、ドラマ版のほうが上でしたね。
(もっとも、漫画版は普通の1エピソードだったので……)
また、雑誌の取材→産休申請のエピソードや、めいちゃんのエピソードも入っていませんので、これはドラマ版のオリジナルだと思います。
NICUでずっと登場していた18トリソミーの赤ちゃんの話は、コミック版7巻のNICUのエピソードから。
ドラマ版では、後半をずーっと引っ張っていたエピソードです。
漫画版では18トリソミーの赤ちゃんは、お兄ちゃんがいる女の赤ちゃんでしたが、ドラマ版では、1人っこの男の子と少し設定が変わっていたくらいで、沐浴をさせるシーンなどはそのままでした。
ドラマ版「コウノドリ」最終話の感想
最終話にふさわしい、ドラマチックな展開&ハッピーエンドでした。
死戦期帝王切開のエピソードをメインに、めいちゃんのストーリーも入って、みんな良かった良かった。
BABYの正体、バレまくってましたが、大丈夫でしょうかね?(笑)
ドラマ全話を通して、原作ファンでも十分楽しめる出来になっていたと思います。
特に出産シーンのリアリティーがすごい。赤ちゃんたちも、とっても頑張ってくれていましたよね。
だいたいドラマの出産シーンって、出産経験のある人が見ると「あらら…」という出来のことが多いのですが、出産経験者が見ても力がこもる出産シーン。
だからこそ、全編を通して感情移入できて、みんなボロボロ泣いちゃったわけですね。
私も毎回箱ティッシュ用意して見ていました……。
「死戦期帝王切開」のエピソードについて
AEDの使用に関しては、コミック版のほうがメッセージ性が強かったと思います。
AEDは誰でも使用できて、必要が無い場合には自動で判断してくれるので、AEDを使ってしまったから悪化したということがありません。
必要な場面に遭遇したら、迷わず使ってください。
コミック版では、「死戦期帝王切開」は滅多に実施されない手術だと語られています。
産科と救急の連携が絶対に必要な為、行えるケースが少ないのだそうです。
だからこそ、ドラマの最終回にふさわしい劇的なエピソードになっていました。
これが最終回のメインエピソードなのは、原作ファンとしても納得。
雑誌の編集者さんのエピソードについて
個人的には「その段階で職場に公開しちゃうの!?」と心配になってしまいました……。
「これからつわりなどでご迷惑をおかけすることも…」と言っていたし、出生前診断を悩んでいたので、まだ初期ですよね。
流産の確率も少なくないので、この段階で大々的に宣言してしまうのはちょっとどうなのかな……というのが正直なところです。
おそらく多くの妊婦さんは、職場へ迷惑をかけないために、直属の上司だけにこっそり打ち明けることが多いのではないでしょうか。まあ、今回の編集長さんはそういう手段が通じそうになかったので、宣言しちゃった!ということなのでしょうが、それでもやっぱり、その後何かあった場合のことを考えずにいられません。
出生前診断のことに関しては、「当たり障りなくスルーしたい」というのが良くわかりました……。
まあ、出生前診断を語るには時間が足りなさすぎるので、途中で「あ、これは受けないな」と分かりましたが。
個人的には、受けて欲しかったと思ってしまいます。
出生前診断を受ける=悪、みたいな風潮を変えてくれる力ももっているドラマだと思ったので、とても残念。
(もっとも、コミックのほうのエピソードにないので無理だとは思いますが……)
これに関しては、語ると長くなりすぎる&ドラマから外れすぎるので、いずれ別の機会に。
めいちゃんのエピソードについて
亡くなったママの思いとしては、やっぱりパパに育ててほしいだろうな~と思います。
でも、本当につらいのであれば、周りを頼るのは悪いことではありません。
パパが苦しんでいるのを見ていたとしたら、亡くなったママも「無理をしないで」と言いたいでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんに預けることは、そんなに悪いことじゃないと思うんです。
あのパパなら、子どもを預けっぱなしにして放置、なんてことはありえないでしょうし。
ドラマを見て追い詰められるシングルマザーやシングルファザーがいないよう願います。
人を頼ることは、決して愛情がないということではありません。
愛情があるからこそ、信頼できる人に頼るのですから。
愛情がなければ、子どもがどんなに寂しい思いをしていようが、わざわざ人に預けようなんて考えませんよ。
「コウノドリ」の原作コミックを読む、ドラマをオンデマンドで観るには
シーズン1「コウノドリ」(2015)は、こちらで見られます。
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「コウノドリ」の原作に興味を持った方は、電子書籍でも読むことが出来ます。
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