赤ちゃんと一緒に暮らしていると感染症やホコリ、PM2.5や花粉も気になります。
赤ちゃんのいる家庭には是非用意しておきたいのが、空気清浄機。
可能であれば、出産入院から帰宅するタイミングで用意しておけると安心です。
我が家も第一子が生まれるのと同じタイミングで空気清浄機を購入し、以来ずっと子ども部屋には空気清浄機をつけています。
そろそろ二台目を購入しようかなというわけで、今、購入するならどれが良いのか、調べてみました。
赤ちゃんのいるお部屋に空気清浄機が必要な理由
赤ちゃんは、とにかく抵抗力が弱い生き物です。
月齢の低いうちはお外へ出かける機会もすくないので、お部屋で過ごす時間が長くなります。
つまり赤ちゃんにとっての世界のすべて=お部屋の中という状態。
この場所の空気がホコリっぽかったり、病原菌やウイルスが飛んでいたり……と思うと、ちょっとゾッとしますよね。
いくら一生懸命掃除をしても病原菌を持ち込まないようにしていても、パパが会社帰りの電車で何かをくっつけて帰ってくる可能性まではゼロにできません。
さらに、赤ちゃんのベッド周りはどうしても布製品が多くなるので、ホコリが飛び散りやすくなります。
ホコリを吸い込むと、咳が出てしまったり、くしゃみが出たり。
赤ちゃんも快適にねんねとは行かなくなります。
少しでも赤ちゃんが快適に過ごせるようにするには、空気をキレイにしておきたいですよね。
だから、ホコリや病原菌をしっかり除去してくれる空気清浄機は、赤ちゃんのお部屋に必須アイテムなのです。
赤ちゃんのお部屋にピッタリの空気清浄機の選び方
赤ちゃんのお部屋のための空気清浄機選びのポイントは以下の通りです。
- 加湿機能はついていない、空気清浄機能のみのもの
- 適用畳数で迷ったら「大は小を兼ねる」
- 集じん方式は気にしなくていい
- ナノイー、ブラズマクラスター、光速ストリーマは趣味でどうぞ
- 置き場所をコンパクトにしたいのなら、背面吸気は避ける
以下、各ポイントの詳細をお話しします。
空気清浄機に加湿機能をつけない方がいい理由
空気清浄機というと「加湿空気清浄機」を思い浮かべる方が多いと思うのですが、特に赤ちゃんのいる家庭では空気清浄機は加湿機能とは切り離して考えることをオススメします。
無理に機能を併せ持った加湿空気清浄機よりも、加湿は加湿器、空気清浄は空気清浄機に任せたほうがメンテナンスも楽で安全なのです。
加湿機能部分のメンテナンスが大変
加湿部分は特にこまめなメンテナンスが必要になります。
常に水がたまっている状態になるので、しっかりメンテナンスをしていないとカビが発生したり悪臭が発生する原因になることも。
最悪の場合、内部のカビを部屋中にまき散らしてしまう危険もあるのです。
加湿空気清浄機の場合、空気清浄機能とくっついているせいで、掃除をしにくいものが多いのも難点の一つ。
清潔に保つのは、単体の加湿器に比べてかなり大変です。
加湿は冬にしか使わない
基本的に加湿機能は冬場にしか使いません。
夏場はむしろ除湿したいので、赤ちゃんのいる部屋の湿度を調節しようと思っても、ほとんどの場合、冬場以外は加湿が必要なほど乾燥しません。
加湿機能がつくことで、どうしても水タンクの分、空気清浄機のサイズが大きくなってしまうので、お部屋への圧迫感は避けられません。
加湿器としてはちょっと貧弱
案外知られていないのですが、空気清浄機能に比べて加湿機能が弱い機種が多いのです。
空気清浄機能は23畳相当なのに、加湿機能は木造和室だと8畳相当なんていうことも良くあります。
(パンフレットなどには記載されているので、確認してみてください)
部屋全体をしっかり加湿するには、空気清浄機に付属している加湿器よりも、単機能の加湿器のほうが優秀な場合が多くなります。
加湿器単体のほうが、アロマが追加できたり、光の演出があったりとちょっとした嬉しい機能が追加されていることも多いですよね。
適用畳数で迷ったら「大は小を兼ねる」
空気清浄機選びで悩むポイントの一つが「適用畳数」。
結論から言うと、仮に部屋が8畳であっても10畳タイプよりも、14畳タイプがオススメです。
空気清浄機でいう適用畳数は「30分で空気を綺麗にできるお部屋の広さ」のこと。
赤ちゃんのお部屋の場合は、一刻も早くキレイにしたいので、可能であれば適用畳数はだいたい1/3程度を目安に選ぶのがオススメです。(例:5畳のお部屋→14畳タイプ)
集じん方式は気にしなくていい
空気中のちりやホコリを集めるのが仕事の空気清浄機。
その集め方が「集塵方式」です。
ダイキンだけが静電気を使ってホコリを集めてフィルターに付着させる「電気集塵式」というのを採用していて、その他のメーカーはフィルターを通して空気を綺麗にする「フィルター式」というタイプ。
で、どちらが良いのかというと「ぶっちゃけあまり違いはない」というのが本当のところ。
実際には小さな差はあるのですが、それ以上にどれだけ空気を吸い込んで、どれだけ高性能のフィルターで濾過できるかのほうが影響が大きくて、この集塵方式の差程度はほぼ誤差と言ってしまえるようなものです。
ナノイー、ブラズマクラスター、光速ストリーマとは
色々と各社オリジナルの機能を盛り込んでいる空気清浄機ですが、実際のところこれらの機能にほとんど効果はないと言われています。
(現実的な効果としては、気分とか趣味の世界)
ただし「HEPAフィルター」を搭載している機種には、一定のウイルス除去効果が認められています。
→新規電気製品の浮遊ウイルス除去効果、HEPAフィルター装着空気清浄機に遠く及ばず[日経メディカル]
置き場所をコンパクトにしたいのなら、背面吸気は避ける
「背面吸気」とは文字通り本体の背面から空気を吸い込むこと。
壁際から一定の距離を離して設置する必要があるので、コンパクトに部屋の隅に置きたい……という場合には不向きです。
シャープ製の空気清浄機に採用されているシステムなのですが、広い面積から一気に吸気できるというのがメリットとされています。
(ただ、このメリットと置く場所の不便さを考えると、少々微妙ではありますね)
オススメ空気清浄機ランキング
上記のポイントをメインに、「赤ちゃんのいるお部屋にオススメ」の空気清浄機を性能とコスパの視点からランキングにしてみました。
「で、結局どれがいいのかわからない!」という場合の、購入の際に参考にしてみてください。
第1位 ダイキン ストリーマ空気清浄機 MC80U-W
デザインのオシャレさは他のメーカーに及びませんが、パワフルさは定評のあるDAIKIN製。
8.0m3/分の大風量、3方向からの吸引でぐんぐん空気を吸い込んでくれます。
また前面・側面吸気で置き場所をあまり選ばないところも嬉しいポイント。
ストリーマによる脱臭機能は、経年変化が少なく安定した効果が期待できますので、ペットがいたり、オムツのにおいが気になる…という方には、こちらがピッタリ。
プリーツフィルターは10年買増不要で経済的です。
第2位 Blueair Blue by Blueair 空気清浄機 Pure 221 Particle
日本ではあまりなじみがないものの、空気清浄機で世界的に人気のあるメーカー「ブルーエア」。
「高性能でも高価」と言われてなかなか手が出せなかったブルーエア社の低価格モデルで、静かさと性能には定評があります。
低価格にはなりましたが、「空気清浄機」としての性能には一切妥協なし。
30cmの大型ファンにより、静かでパワフルな空気清浄を実現しています。
ホコリやにおいで自動的に風量が変わるようなセンサーはありませんが、ボタン一つでスピードコントロールが可能です。
ただ、脱臭機能がないので、においが気になるお宅の場合は、他のモデルをオススメ。
「とにかく空気をキレイにしたい!」という思いには、バッチリ応えてくれる実力派です。
日々のフィルターのお手入れは不要で、汚れたら交換すれば良いのも楽ちん。
半年に一度、フィルター(8,000円程度)を交換するだけでメンテナンス終了です。
「空気清浄機はほしいけど、お掃除が面倒なのよね…」という方にもピッタリ。
見た目もオシャレでリビングルームに一年中置いていても邪魔になりません。
第3位 シャープ プラズマクラスター搭載 空気清浄機 FU-H50-W
デザインが近未来的でオシャレになった、シャープの空気清浄機。プラズマクラスターでお馴染みですが、個人的にはHEPAフィルターのほうがオススメポイント。
背面吸気なので壁にぴったりくっつけて置くことはできませんが、お部屋の広さに余裕があれば問題ありません。
脱臭フィルターもついているので、嫌なニオイもしっかり除去してくれます。
英国アレルギー協会認定。
その他、空気清浄機購入にあたって覚えておきたいポイント
・空気清浄機は空気をフィルターで濾しとって空気をキレイにする機械。そのため、フィルター交換と定期的なクリーニングが絶対に必須です。手を抜けば空気清浄機自体がホコリ・悪臭・カビ発生器と化すことも…。
・特にフィルターの寿命を極度に短くする喫煙の臭い対策にはならないと考えてください。喫煙には空気清浄機よりも換気扇もしくは外で。
・ペットの臭いはとりすぎるとペットに悪影響の恐れもあると言われています。特にオゾン発生の恐れがあるものはペットに悪影響があると言われているため不向き。ペットの匂い対策にはこまめなお掃除とシャンプーで対応することをオススメします。
こまめにメンテナンスすれば、しっかり働いてくれる空気清浄機。
家族の健康をまもるパートナーとして、活用していきたいですね。